生理学のテキストは最近さまざまな名著が出ていますが、昔から根強い支持を得ている「コスタンゾ明解生理学」がこの度第6版をリリースしました!
果たして医学生におすすめできるものかどうか、レビューを書いていきたいと思います!
コスタンゾ明解生理学とは
コスタンゾ明解生理学は、昔から定評のある生理学のテキストです。
2019年9月に新版がリリースされ、その内容、デザインともに刷新されることとなりました。
どんな人向けのテキスト?
生理学のテキストには、「ガイトン生理学」や「標準生理学」のような本格派テキストから、Qシリーズの「新生理学」のようなライトなものまで様々なものがあります。
今回紹介しているコスタンゾ明解生理学は、そのちょうど中間くらいのレベルのテキストであり、詳しすぎず簡素すぎないテキストを求めている人にとってはうってつけです。
大学の生理学の授業を受けている医学生や、CBTの基礎分野で差をつけたい医学生、そして生理学をしっかり学びたい看護学生の方々にもおすすめの内容になっています。
コスタンゾ明解生理学の価格は?
標準生理学やガイトン生理学は、平気で1万円を超える値段で売られていますが、コスタンゾは通常価格6,804円と、医学書としてはかなり手頃な値段で購入できます。
医学書はどうしてもその専門性の高さから高額になりがちですが、一方の医学生はというとむしろ金欠な人もたくさんいます(とんでもない金持ちもたまにいますが…)。
そのうえ、1万円を超えるような医学書は内容が細かすぎて完読するのが現実的でないものも多いので、コスタンゾくらいがコスト的にも分量的にも医学生にとってちょうどいいといえるかもしれません。
演習問題もついている!【例題+章末問題】
教科書の内容を理解できているかを要領よくチェックできるツールとして、演習問題がついています。
重要なテーマ(PAO2,PaO2の計算や、腎クリアランスの計算など)については例題が用意されており、詳細な解説も付けてあるので、テスト対策としてもかなり扱いやすい仕様になっています。
また、章末には20題ほど問題が用意されており、こちらは解答のみで解説はついていませんが、その章の内容を読み返せばどうしてその解答になるかはわかるようになっています。
電子書籍版も利用できる!【ただしPDFではないです】
表紙裏のスクラッチを削るとシリアルコードが出てくるので、そのシリアルコードをElsevierのreaderアプリで記入すると、タブレットやスマホでコスタンゾをいつでもどこでも読むことができるようになります。
単にPDFであればGoodNotesなどで書き込めるのですが、あいにくElsevierアプリ専用なので書き込みたければ自炊するほかなさそうです…。
個人的に医学書は重くてとても持ち運べないものばかりなのでもっとPDF版が普及してほしいものです。
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