日本の大学生の時間の使い方といえば、「勉強」や「部活」、そして「バイト」があります。
で、この中でどれに費やす時間が多いかと言われると「バイト」という学生もかなりいるはずです。
自分の周りにもバイトに明け暮れる人は多いですし、実際自分もバイトをしていますが、最近、大学生でバイトに明け暮れることにどれだけ意味があるんだろうか、と思うのが正直なところです。
そもそも日本でいうところの「大学生」は、「学問を身につけ自分の専門性を高めるところ」という意味合いよりも、「NOT高卒」を示すためのステータスとしての場という意味合いが強い気がします。
そのため、大学に入ったら勉強はさておいてバイトと遊びに明け暮れる、という大学生は多く、大学受験に苦しんで勉強した高校生活が嘘だったかのような、全くベクトルの違う生活になりがちです(はっきり言って何のために4年ないし6年あるのかよく分かりません)。
大学生はお金がないのでバイトに勤しむし、企業は企業で正社員でまかないきれずひたすらアルバイト生に働かせる。これが今の大学生とバイトの関係ではないかなと思います。
ただ、大げさかもしれませんが、僕は日本の成長がイマイチ奮わない理由はここにもあると思います。
アメリカの大学生とバイト
さっきから日本日本と言ってるんですが、一旦アメリカはどうなのかについて考えてみます(日本の問題点を語るときにすぐにアメリカの話を持ち出す論法はあまり好きではないですが、対照的で良い例なので使わせてください笑)。
結論から言えば、アメリカの大学生は日本と比べてバイトをしません。
一つには、バイトの場が車が必要な程遠いことが多く、大学終わりにふらっと行くことが難しいことがありますし、また、日本ほど大学受験産業が盛んじゃないので、家庭教師や塾講師といった定番のバイトが少ないのもバイトをしない理由として挙げられると思います。
ただ、1番理由として大きいのは、「勉強で忙しくてバイトどころではない」ということです。
有名な話かもしれませんが、日本の大学は「入学が難しく卒業は簡単」であるのに対し、アメリカの大学は「入学はしやすいが卒業するのは大変」と言われます。
厳しい期末テストをクリアするために意地でも聞き漏らさないように授業を聞き、予習復習に3-4時間かけるというのがアメリカの大学のスタイルだそうで、一流大学だとなおさらその傾向は強いようです。
時給制バイトはもったいない?
もちろん価値観は人それぞれですが、日本とアメリカでどちらが有意義かと言われればアメリカと結論せざるを得ないと思います。
大学の勉強はそっちのけでバイトを入れまくって、社畜精神学んで、就職したらまた社畜して…これだと若い間の貴重な時間を(場合によっては1時間1000円未満で)安売りしているのと同じかもしれません。
ただ、もちろん経済的にバイトをせざるを得ない人は多くいると思いますし、僕もその一人なので、大学生がバイト以外のことに時間を使えなくてもその原因が本人にあるとは限らないと思います。
バイトに依存せざるを得ない日本の状況や、奨学金制度による大学生の貧困の解決は今の日本の大きな課題かもしれないですね。
ちょっと話が膨らみすぎた気がしますが、最近大学生の時間の過ごし方について考えるところがあったので、記事にしてみました。
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