「病気がみえる」基礎医学でも使えるのは?

医学部

病みえはいいぞ

こんにちは、すぷらうとです。

今回は、医学生なら一度は耳にしたことがあるはずの「病気がみえる」(以下:病みえ)という参考書シリーズについての記事です。

ただ、低学年の医学生であれば特に、次のように思っている方も多いかもしれません。

すぷらうと
すぷらうと

「病みえ」って、CBT前の臨床講義を受けているような学年の人が対象なのであって、低学年では扱いづらいんじゃないの?

たしかに、学年が上がっていき、ユニット講義が始まればこの「病みえ」にお世話になるという人も多いはずですが、低学年で基礎を学ぶ段階であっても十分に役に立つ書籍です。

というか、基礎医学の参考書というのは堅いものが多く、低学年でも理解しやすいようなイラストが豊富なものというのはあまり無いのが実情ですよね。

そこで今回は、基礎医学にも十分に有効活用することができる病見えを3つ紹介したいと思います。

基礎医学におすすめの病みえ

生化学、生理学、免疫学、、、
基礎医学とはいえ様々なジャンルがありますが、こうした分野でも役に立つ病みえを個人的に選んでみました。

vol.3 糖尿病・代謝・内分泌

医学部に入ると、基礎医学の中でもまずは生化学を学ぶという大学も多いと思います。

生化学は、大きく分けて遺伝子に関わる話(DNA,RNA,タンパク質の話)と代謝・栄養に関わる話があります。

病みえvol.3では、この代謝に関わる話がわかりやすいイラストを用いて解説されています。

たとえば、解糖系糖新生のしくみ、脂質代謝経路の流れなど、CBTの基礎医学分野でも頻出の話題がこの巻では網羅されており、基礎医学の段階でこうした内容を理解しておけば、臨床医学を学ぶ際にも、糖尿病や脂質代謝異常症の病態の理解がかなりスムーズになります。

また、生理学を学ぶ際には様々なホルモンの流れを理解しておく必要がありますが、この病みえvol.3では、ホルモンの分泌機構についての話が簡潔にまとめられています。

vol.6 免疫・膠原病・感染症

そして、このvol.6も基礎医学で大活躍する一冊です。

基礎医学では、「感染症」に関連する講義として、「免疫学」「細菌学(微生物学)」「ウイルス学」「寄生虫学」などがあります。

こうした分野の医学書は特に難しいものが多い気がしますが、病みえは明快な図が多く用意されており、必要最小限の知識を効率よく得ることができます。

また、僕が使っているのは第1版で、やや内容的に薄いかな…と思うところが正直あったんですが、2018年9月に第2版が発行され、IgG4関連疾患やプリオン病など、説明が不足していた疾患の項目も追加されて大幅に内容がブラッシュアップされているので、上で挙げたような単元の講義の予習やテスト対策に最適でしょう。

腎臓は、心臓や肝臓などと比べると主役感の薄い臓器かもしれません(僕の主観?)。

しかし、実はこの腎臓の機能で全身の状態が容易に変わりうるといっても過言ではなく、基礎医学でいうと、生理学の分野を学ぶ際にはこの腎臓の機能を理解しているかどうかが、特に電解質のバランスを理解するうえでとても重要です。

病みえvol.8では、NaやKといった電解質の代謝の流れや、酸塩基平衡といった総論的事項に対してかなりのページ数が割かれています。

腎臓がいかにシステマティックな臓器かというのをこの本で感じることができれば、腎臓の勉強は面白くて仕方がないと思います。

薬がみえるシリーズ

薬理学というのは基礎医学としては割と後半で学ぶ分野ではないかと思います。
非常に奥が深い分野で(まあ医学に奥が深くない分野とかないですが笑)、浅く広く理解するのも大変です。

実際、薬理学の内容をまとめた参考書として「薬がみえるシリーズ」というものがMEDIC MEDIAから出版されており、神経系・循環器系・腎泌尿器系の薬理がvol.1、代謝・内分泌・免疫系疾患の薬理がvol.2、消化器系・呼吸器系・感染症・悪性腫瘍の薬理がvol.3と3巻構成になっていて、トータルだと結構な分量になるんですが、この内容がもうすんごい面白いんです。

なんとなくこの疾患にはこの薬が効くと覚えればCBTや国試は乗り切れるかもしれませんが、この「薬がみえる」シリーズでは疾患の病態と薬の作用が図で明快に説明されていて、読んでいて賢くなっている感じがすごいです笑

薬理の勉強で分かりやすい参考書が欲しければ、このシリーズを参考にしてみてください。臨床講義でも役に立ちます。

まとめ

この記事では基礎医学にうってつけの病みえを紹介しましたが、基礎医学をシンプルに理解しておくことのメリットは、臨床講義が始まった時に病態がすっきり理解できているので、余計な暗記作業の必要が無くなるということです。

実際、臨床講義のテスト勉強の内容が基礎医学の内容をもとに理解できた時には、「つながった!」というなんともいえない爽快感があります笑
「研究医になるわけじゃないし基礎は別にいいかな」と考えるのは、医者としてどのようなキャリアを積むにしてももったいないことだと思うので、基礎を大事に勉強していきましょう!

コメント

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