あけましておめでとうございます!
2020年を迎え、1月からついに病院実習(ポリクリ・クリクラ)が始まるという人も多いはずです。
そこで今回は、1年間病院実習をやってきた経験から、
・病院実習あるある
・病院実習で公開していること
・病院実習を要領よくこなすコツ
についてお話していきたいと思います。
そもそも病院実習ってどんなことするの?
病院実習はポリクリやクリクラという名称でも呼ばれますが、呼ばれ方は大学によって様々です(呼ばれ方は違えどやることはほとんど同じです)。
実習で学生がやることを簡単に列挙すると、次のような感じになると思います。
・担当患者のカルテ記載
・手術への参加(手洗いして術野に入る場合も多い)
・回診の参加(質問飛んでくることあり)
・カンファレンスの参加(プレゼン求められることあり)
・レクチャーへの参加
・レポート作成
・最後の口頭試問(教授以外がやることも)
こう書くとなんだか忙しそうですが、意外と空き時間は多いです。
病院実習あるある
とりあえず病院実習あるある言いたい。
実習に行ったはいいものの、放置される
実習スタート前は、上の先生に怒られたらどうしようとか、忙しくてつらいんじゃないかとか、そんあ不安を持つ人が多いと思いますが、意外と放置されることは多いです。
朝の回診に参加したら、その日はオペなどの予定もなく、「じゃあ夕方も回診もよろしく~」なんて感じで(そもそも何も言われずに放置されることも多いですが)放置されることもあります。
真面目な学生にとっては「ちゃんと教育してくれよ~」といったところかもしれませんが、この放置タイムをいかに活用するかが学生の頑張りところかもしれません(後述)。
担当のオペ決めが熾烈を極める
外科の実習であれば、当然手術に学生として入ることになります。
実習前であれば、手術と聞くとワクワクするかもしれませんが、学生にとっての手術は(よほど優秀でなければ)むしろつらいと感じることの方が多いでしょう。
オペへの入り方は、大学や科によってさまざまですが、学生同士でどのオペに入るかを決める時は少しピリピリします(笑)。
やはり大半の学生は、長いオペをいかにして避けるかという考え方なので、長時間オペに当たった学生が不満をもらしているというのは外科実習あるあるでしょうね。
手術中何をやっているのかわからず虚無になる
そもそも論として、医学生の勉強は、CBTにしても国試にしても、内科的な勉強が多いです。
学生として「病気がみえる」や映像講義で勉強していて、術式の選択や、オペ中の組織の剥離の順番について勉強する機会というのはそれほど多くありません。
また、手術の手順について記した教科書で予習することも可能ですが、実際の術野を見ても教科書で見た景色とあまりにも違い、結局何をやっているのか分からなくなることが多いです。
学生に手厚い先生がいれば、「今剥離しているのが○○動脈だよ」とか「この○○神経に気を付けるのが大事」とか、ポイントを術中に教えてくれますが、そうでない先生のオペではひたすら何をやっているか分からない光景を数時間見続けることになります。
質問すれば優しく教えてくれるDr.も多いですが、こわそうな先生なら敢えて質問する気はしないというのが正直なところです。
ちなみに、これはカンファについても同じことが言えます。専門用語が飛び交うカンファは学生にとってマジで虚無です。iPad必須。
実習を通して元々絡みの薄かった同学と仲良くなる
大学によって、1年間同じメンバーで回り続ける大学と、科ごとにメンバーが変わる大学がありますが、どちらにせよ同じ科を回れば必然的に同学と話す機会ができます。
また、実習が一区切りつけば打ち上げをすることも多いです。
医学部入ったはいいけど友達すくねぇ…という人はこれを機に友達が増えます。
何科志望なの?ときかれ、全く関係ない科を答えて空気が悪くなる
実習に参加していると、結構な頻度で上の先生から「君は何科志望なの?」と質問されることがあります。
自由に答えて問題ない…といいたいところですが、たとえば外科の先生に聞かれてガッツリ内科志望と答えると少しムッとされることがあります。理不尽ですよね(笑)
自分の人生なんやから何科志望だっていいやろ!と言いたくなりますが、その時回っている科にも興味が出てきたみたいなことを言っとくのが無難です。
余計な波風を立てないのも学生の大事な仕事なのかも…(鬱)。
ちなみに僕は外科ローテの時に総合診療科志望と答えたら「総診の先生ってこの先やっていけんの?笑」とめっちゃ馬鹿にされました(ちくしょー)。
僕が1年間実習を通して後悔していること
1年実習を経験しましたが、僕なりに有意義な1年にしようと努めてきました。
ですが、やはり後悔はつきもので、ここではその後悔を共有し、同じような後悔をしないようにしてほしいと思います。
空き時間に映像講義を進めておけばよかった
上でも書いた通り、実習では意外と空き時間はたくさんあります。
その時間で趣味や部活に没頭するのもいいですが、最低限ノルマを決めて映像講義をこなすのがおすすめです。
国試を照準にすれば勉強を始めるのはそんなに早くなくてもいい気もしますが、ローテーションしている科の映像講義を並行して視聴するのが後から考えたときにどう考えても効率的です。
また、6年の夏にマッチング試験があることを踏まえても(どこを受けるかにもよりますが)、最低限の勉強は空き時間にやっておきましょう。
国試と関係ない勉強はほどほどに
実習に参加していると、「Lichtenstein法とmesh-plug法の違いは?(ヘルニア手術)」とか、「flow diversion(脳動脈瘤の新治療)ってどんな治療?」など、国試を完全に逸脱した内容についてカンファで質問されることがあります。
僕はどんな質問がきてもこたえられるようにと、毎度専門書を探しては熱心に調べてということを繰り返していました(真面目ですね…)。
その結果、担当患者の疾患については異常に詳しくなるのですが、その他の疾患についてはさっぱりという、偏りがひどい頭になってしまいました。
よほど厳しい科でなければ、専門的な内容はあっさり済ませた上で、国試の勉強を着々と済ませておくのが賢明です。
病院実習を要領よくこなすコツ
病院実習を要領よくこなすために僕が最もオススメしたいのは、iPadの活用です。
特に、カンファレンスは専門的な内容であるため難しく、先生たちが何を議論しているのか分からないこともしばしばです。
そうしたときに、iPadでいちいち参照するようにすれば、カンファの時間を丸々溶かさずに済みます。
また、Medu4やQAssistといった予備校のPDF形式のテキストを持っていれば、カンファ中はその内容の復習にガッツリあてられます。
特にMedu4であれば、テキストが穴埋め形式になっているので、赤シート機能を使えばカンファの時間はほぼほぼ暗記作業に有効活用することができます。
ただ、Medu4は講座を受講していないとそもそも穴埋めができていないので、そういう意味でも早めに回っている科に該当する映像講義は進めておきましょう。
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病院実習あるあるですが、「こんなのもあるよ!」というのがあれば、随時募集してます!
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